この活性酸素が粘膜や血管、細胞、遺伝子などの組織を傷つけ、病気や老化のきっかけをつくるのだ。
これは人間でも同じこと。
コレステロール値を下げるためには、有酸素運動で汗をかき、よぶんな脂肪を燃やしたほうがいいといわれる。
しかし最近では、エアロビクスやジョギングは、やりすぎるとかえってカラダに悪いということで、必要以上に呼吸しすぎないように、ゆったりとおこなうように変わってきた。
ここにきて活性酸素の害が認識されるようになったからだ。
緑黄色野菜を酸素なしでは生きていけないから、なんとなく酸素=健康というイメージを抱いているが、じつをいえば、酸素はいたって危ない元素なのだ。
反応性がきわめて強く、金属をボロボロに腐食させたり、山火事を起こしたりしている。
もし、地球上に生物の死骸を分解するバクテリアがなかったら、生き物の死骸は永遠に残るかといえば、そんなことはない。
すべて酸化され、あっという間に風化していく。
地球上で空気に触れるものは、すべて酸素による酸化作用にさらされている。
大気中の酸素濃度が現在より3~4パーセント上昇するだけで、大気中にいる生物はすべてほろびてしまうといわれる。
そんな危険な酸素の中で、私たちはどうやって自分の身を守っているのだろう。
これがうまくできたもので、人間のカラダは、酸化から身を守る酵素を自らつくりだし、カラダの中でうまくバランスをとっている。
植物体がつくりだすカロチノイド類にもそうした作用がある。
植物は植物で、酸素の中での生き残りを工夫しているのだ。
酸素がなければ死んでしまう。
しかし、酸素は細胞を傷つけ、生命を死にいたらせる。
なんともやっかいだが、生命体はさまざまな抗酸化物質を自らつくりだして、うまく調整しながら酸素の恩恵を受けているのである。
では、活性酸素とはどのようなものだろう。
ふつう、酸素は、8個の電子をもつ原子が2つ結合した分子の状態で安定している。
ところが、この酸素は、さらに電子を得ることでスーパーオキシド、過酸化水素、ヒドロキシラジカルといった活性酸素になる。
このため、近くにある成分は酸素に電子を奪われる、すなわち酸化されることになる。
活性酸素にはさまざまなかたちがあるが、もっともわかりやすいのは、どの家の薬箱にも入っている消毒用のオキシドール(過酸化水素水)だろう。
オキシドールは、安定した水の分子馬Oに、酸素原子が1つ結合したCM02の状態のものである。
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